【IRON MAIDEN】Can I Play With ......スマホ?:LEGACY OF THE BEAST

高崎“エディ”計三のコラム・オブ・ザ・ビースト

第3回 Can I Play With ......スマホ?


思い出話は前回までにして、ここからは素晴らしいアイアン・メイデン・ワールドをいろんな角度からご紹介しようかなと。で、今回はメイデンのスマホゲームについて。「何じゃそりゃ」という人は、まずは読んでみてください。



 メイデンが昨年から行っているツアー「LEGACY OF THE BEAST TOUR」が、彼らのスマホゲーム「LEGACY OF THE BEAST」(日本版タイトルは「ビーストレガシー」)に基づいたものであることはもはや説明の余地もな……えっ? 知らなかった? 「そんなのあったんだ」だって? えーっ、メイデン・ファン、メタル・ファンならみんなインストールしてやり込んでるんじゃなかったのかよ!


 というかこのゲーム、メイデン・ファンの間でも認知度が低い! 以前、メイデン・ファンがちょっと集まった機会(マニアは少なかったが)にこの話を出してみたら、やってたのは何と筆者だけだった、なんてこともあったし。「存在は知ってたけど、ダウンロードまでは……」という人も。いやいや、とにかく今すぐインストールして、始めてみてくださいよ!



 このゲームはバトルが中心のRPGで、主人公はもちろんメイデンの、いやメタル界の誇る名キャラクター、エディ。エディと仲間がチームを組んで敵を倒しながら、メイデンの曲やジャケットアートにちなんだ世界を進んでいって謎を解いていくというものだ。まあ簡単に言えばドラクエみたいなもんですよ(チョー雑)。


 ファンにとってまずたまらないのは、このエディのバリエーションがたくさんあるところ。ゲームスタート時はベーシックな「エディ」1体のみだが、ゲームを進めてアイテムを集めたりコインを稼ぐに従って、いろんなエディを獲得することができる。獲得したエディはパーティに登録すれば、バトル中に入れ替えることも可能。



 エディの種類はホントに多くて、一部を挙げると……「エディ」「ウィッカーマンエディ」「マミーエディ」「光速エディ」「馬車ライダーエディ」「ラントゥザヒルエディ」「ソルジャーエディ」「ストームエディ」「ファラオエディ」「サムライエディ」「トゥルーパーエディ」「フィアオブザダークエディ」「七番目の息子エディ」といった感じで、どれもジャケットに登場するエディや、曲の内容にちなんだものだ。


 最近はゲームオリジナルのエディも登場している。「アイアンエディ」はメイデンのロゴTシャツを着てギターを持った「メイデンそのもののエディ」(こう説明すると今イチ分からないが)だったりするし、極めつけは最近登場した「ベースエディ」! 長髪にタンクトップに短パンでベースを持った姿は、もちろんスティーブ・ハリスさんがモデル。ゲーム中では、ベースをマシンガンのように構えるお馴染みの体勢も見せてくれる。



 エディの脇を固める仲間たちは、怪物風なものからSFチックなものまで、さまざまなキャラクターがいる。こちらも最近はどんどん凝ってきていて、「シャーロット」「ベンジャミン・ブリーグ」「古代の航海士(エインシャント・マリナー)」など、曲の中に登場した人物までがキャラ化されてきている。



「エディはなかなか手に入らないんじゃないの?」と思われる向きもあるかもだが、心配はご無用。ガチャ的なシステムで、意外と出てくる。あとまめにログインしていると入手できるものもあるので、やり込めば自然とエディのレパートリーは増えてくる。課金しなくてもかなり楽しめるので、大丈夫(してもいいけど、ご利用は計画的に)。



 ゲームシステムも、そんなに複雑じゃないのでご安心を。攻撃はタイミングを合わせてタップしたり連打したりすることによって成立し、相手チームを全滅させれば勝利というもの。魂をゲットしてキャラを召喚したり、手持ちのキャラを強化&進化させることもできるが、そのへんはやっていくうちに理解できるだろう。



 もう一つ、ファンにとってたまらないのは、ゲーム中ずっとBGMとしてメイデン・ナンバーが流れるという点だ。何しろ、起動画面から「THE EVIL THAT MEN DO」のイントロが流れるんだから最高である。場面が変わるとBGMも変わるので、「あっ、あの曲だ!」という楽しみもある。


 実はこのゲーム、オリジナルのリリースから日本版登場まで、けっこう時間がかかった。オリジナルが2016年7月にスタートしたのに対し、日本版は翌2017年の秋からと、1年以上かかったのだ。この間、何とかダウンロードできないかと海外版のApp Storeにアクセスを試みたりしたものの、やっぱりダメで、ジリジリしたものである。


 それだけに、日本版登場は本当にうれしくて、解禁とほとんど同時にインストールしたのは言うまでもない。まあでも、そっちはそっちで日本語訳のまずさにビックリしたものだが(笑)。今は少しは改善されたものの、とりあえずプレイできるだけでも幸せではある。



 メイデンとスマホゲームと言えば、他にも有名な「アングリー・バード」とのコラボが過去2回あって、エディ風の鳥がゲットできたりした。ちなみに「LEGACY」にも逆にこの「エディ・バード」が登場していて、もう何が何やら(笑)。でもここ数年、メイデンがスマホ方面のプロモーションに力を入れているのはうれしい。


 メタルとスマホやiPad関連では、過去にはスレイヤーやAC/DCのピンボールゲームなんかもあったが、今はもうプレイできない模様。バンド公認のスマホゲームという点で「LEGACY」は貴重にして最高峰と言えるし、それが翻ってあの豪華な演出のツアーに発展しているという状況は理想的だ(しかも最近はゲームを元にしたコミックブックやフィギュアも発売されている)。それもこれも「エディ」というキャラクターとそれを生かした世界観をメイデンがずーっと守り抜いてきたからで、こういうところにもアイアン・メイデンというバンドの特殊さと素晴らしさを感じるわけだ。


 スマホゲームは人気がないと、いきなりサービス終了してしまって後には何も残らないということもザラ。本家「LEGACY」はもちろん、「ビーストレガシー」も長く続いてくれるように、さあ、みんなでプレイしよう! そしてこう叫ぼう!「メイデン最高!」(結局これが言いたい)


■Iron Maiden ビースト レガシー:App Store

■Iron Maiden ビースト レガシー:Google Play


TEXT by Keizo "Eddie" Takasaki / 高崎”エディ”計三編集長

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