【Live Review】WITHIN DESTRUCTION:至福のデスコア体験

WITHIN DESTRUCTION

2019年1月13日(日)

東京・両国SUNRIZE

TEXT by Shinji Nishimura / 西村真司

最近“デスメタル”を勉強している。デスメタルと言えば真っ先に思い浮かぶバンドはDEATH、OBITUARY、CANNIBAL CORPSE、MORBID ANGEL、DECIDEなどだが、さすがにメタルの世界は奥が深く、まったく解読不能なデスロゴのバンドが無数にいて、さらに音もデスメタルの中でさらにジャンルが細分化される。メロデス、デスコア、デスラッシュ、スラムなどなど、それら“デス”の名がつくジャンルを今どきの若い女子が愛聴している状況を身近で目の当たりにして、私の心の中に張られていた食わず嫌いバリヤーが最近徐々に外されて、デスメタルの世界のど真ん中に身を投じ始めている。


両国には国技館に行く以外に訪れたことはなかったが、初上陸の会場・SUNRIZEに入る階段を下りながらスタン・ハンセンのテーマ曲が頭を支配した。受付スタッフに軽く質問すると、キャパは250人で今日は130人入っているという。扉を開けて場内に入ると通行困難なほど埋まっている。たいしたもんだ。デスメタル、恐るべし。人をかき分けてホール内反対側壁沿いの物販コーナーに行くと、ビジネスパートナーのタイ人プロモーター・JINOが隣で売り子をしている外国人を紹介してくれた。彼はまさかの今夜のメインアクトである主役・WITHIN DESTRUCTIONのボーカリスト・Rok Rupnik本人だった。


「日本に来るのは初めて。スロベニアから5時間ミュンヘンまでドライブして、2つのフライトを乗り継いで12時間かけて来た。アディダスの店に行きたいんだ。人口が200万人しかいないスロベニアで一番大きなお店がアディダスなんだ。だからみんなアディダスが大好きなのさ」と語った彼がバンドのメンバーとは露知らず、セミファイナルのロシアンバンド・TRAUMATOMYが終わると「じゃ、今から出番だから」と言って物販の見張りを私に託してステージに向かって行く姿を見て驚いた。


さっきの物静かな彼とは打って変わって、ステージ上のRokは長髪を振り回し、左右に動き回り、天井のパイプを掴みながら身をオーディエンスの頭上に乗り出すなど、超アグレッシブ。ボーカルも多彩で表情も豊か。Rokに扇動される形でオーディエンスも激アツに。ベースが癌検診により不在も、3人で我々を圧倒してくれた。極めつけはあんなに小さな空間でウォール・オブ・デス!両国SUNRIZEにいた大多数が“破壊の中”で至福の笑みを浮かべていた。

まだ始まったばかりのデスメタル探求の旅。デスコアのWITHIN DESTRUCTIONは私のメインディッシュに加わった。自分の名前やMETAL JUSTICE TOKYOをデスロゴで表現したい願望も芽生えてきた。

※終演後バンドの3人と記念撮影。次回はフルメンバーで見たい。

METAL JUSTICE MAGAZINE

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