ド直前!ダウンロードフェスティバル・ジャパン徹底攻略!:ジャスティス会議#6

いよいよ目前に迫ってきたダウンロードフェスティバル・ジャパン! 充実のラインナップにファンの楽しみも増すばかりだ。もちろんMETAL JUSTICE MAGAZINE(以下MJM)の2人も参戦! そこで今回は、各アーティストの見どころやグッズ情報を踏まえて、当日の徹底攻略法を伝授。これで当日の予習はバッチリ(のはず)!



高崎 ダウンロードフェスティバル・ジャパンがいよいよ間近に迫ってきました。ファンの間でもかなり盛り上がってきましたね!


西村 OZZY OSBOURNEキャンセルでガッカリも束の間、なんとJUDAS PRIESTとGHOSTのダブル追加参戦発表で超ポジティブテンションMAXです!


高崎 JUDAS PRIESTはホントに逆転ウルトラCでしたね。ちょうど昨年11月の来日が大評判だっただけに。


西村 私は昨秋のプリースト公演に参戦できませんでしたが、行った人みんなが口を揃えて大絶賛していたので、まさか4ヶ月後に再来日してくれるとはラッキーです。「Fire Power」は本当に素晴らしいアルバムなので、ライブでは絶対新曲が聴きたいです。


高崎 あの時期はいろいろ重なっていたこともあって、後から評判を聞いて「行きたかった!」と言ってた人が多かったんですよね。まさにナイスタイミングです。


西村 編集長はプリーストに参戦されていましたが、いかがでしたか?


高崎 いやー、大興奮でしたよ! その後しばらくは声が枯れてうまくしゃべれなかったぐらいです(笑)。近年、ロブ・ハルフォードの衰えをある意味「仕方ないな」と思いながら見ていたんですが、今回はいい意味で完全に覆されましたね。ロブの復活劇は不思議なくらいでした。


西村 さすがメタルゴッドです! そして”神”と一緒に”おばけ”も来るとは驚きです。


高崎 そこ! 正直、追加は日本のバンドだと思ってたので、うれしい誤算でしたね。


西村 GHOSTは海外ではアリーナをツアーする大物バンドですし、新譜もキャッチーな良曲尽くしなので、ライブを体験するのが楽しみです。


高崎 僕も生は初めてなので楽しみなんですよね。今回は王道のJUDAS PRIEST、スラッシュのSLAYERやANTHRAX、そしてGHOSTなど、全体のバランスがいいですね。


西村 女子ボーカルのARCH ENEMY、HALESTORM、AMARANTHEも華を添えてくれますし。中でもアリッサ嬢とリジー姐さんを近くで観るためにVIP券を購入しました(笑)!


高崎 おお~、準備万端ですね! 初来日のLIKE A STORMが最初分からなくて、調べてみたらかなり興味が湧いてます。民族楽器を入れるバンドって好きなんですよね。


西村 民族楽器と言えば、私にとってはSEPULTURAのトライバル路線が真っ先に挙がりますが、メタルも多様化していますね。


高崎 そうなんです。先日来日した台湾のCTHONIC、日本だと陰陽座とか、その国ならではのスタイルや文化を個性にしたバンドも増えてきてますよね。今度のLIKE A STORMみたいなバンドが見られるのもフェスの醍醐味だと思うので。早い時間から行かないとですね(笑)。


西村 あとはMAN WITH A MISSIONとSUM41にも触れておかないと!


高崎 西村さんから見てMAN WITHってどんな印象ですか?


西村 実はMAN WITHとは因縁があるんです。


高崎 ほう。因縁とは穏やかじゃないですね(笑)。


西村 昨年3月のHELLOWEENジャパンツアー中に“事件”は起こりました。東京公演会場のZEPPに開演前ぎりぎりに駆け込んだ私は、オールスタンディングの会場をできるだけ前に行こうと人ごみをかけ分けて、ほどよい位置に陣取りました。フーっと落ち着いて開演を待つ間に、違和感を覚えました。客層が若い。そしてみんなお揃いのTシャツを着ている……HELLOWEENのファン層は幅広くなったんだなーと思おうとするも、ステージ上にも客席にもあのカボチャがどこにも見当たらないのがどうも腑に落ちず、周りを見渡しました。


高崎 ドキドキ(笑)。


西村 ステージ上にバンドロゴはなく、なんかの見聞きしないイベントロゴがありまして、うーんなんだここはと、前の若者のTシャツにプリントされた文字をよく見ると......MAN WITH A MISSIONと書いてあるじゃないですか!!!


高崎 ゲストってわけでもなさそうだし…


西村 自分のチケットを見直すと、会場は「ZEPP TOKYO」。しかし私が入場したのは「ZEPP DIVERSITY」! ZEPP違い!!この瞬間大急ぎで若者をかき分けダッシュで出口に行き、入場時に支払ったドリンク代を返金してもらおうとしたら、スタッフは「どうしてこのチケットで入場できたのですか?」と聞かれたんですが、こっちが聞きたいわい!!! という間抜けな勘違いでDIVERSITYを後にしてTOKYOに猛ダッシュ! 正しい会場に入場するもすでにショーはスタートしており、しかし『Halloween』の曲の後半には間に合って、「なに、1曲目がHalloweenだと!!!???」と驚きながら、キスケとカイが同じステージに立つ姿を見て即座に感動モードに切り替わったのでした。


高崎 ま、まさかの! しかし出られてよかったですね(笑)。


西村 皆さん、ZEPP違いには注意しましょう(笑)。そんなニアミスだったMAN WITHを目当てに若いファンが来て、Slayerやプリーストなど各大物メタルバンドに触れて好きになってもらいたいものです。メタルファンの高齢化、空洞化が叫ばれていますので。


高崎 そうですね。MAN WITHはメタル/ハードロック系ではないですが、曲も演奏もレベル高いですからね。もう一つSUM41は、僕は以前から好きだったんですが…


西村 SUM41はメタルにとっては重要な存在です! メタル愛ある彼らは2003年にMTVの番組企画「MTV ICON:METALLICA」でFor Whom the Bell Tolls~Enter Sandman~Master of Puppetsという圧巻のメタリカメドレーを披露しているくらいですから!



高崎 おお! いえ、僕も彼らの曲は好きなんですけど、以前に彼らのライブ映像を見てちょっと衝撃を受けてですね。何というか、演奏がちょっとあまりうまくないというか…(汗)。


西村 ロックは現場の衝動的勢いのライブ命ということで(笑)。


高崎 まあ楽しみではあるんですよ(笑)。西村さん的には一番楽しみなのはやっぱりSLAYERですか?


西村 もうねえ、今回のダウンロードジャパンは全試合メインイベント級ですよ!!! お互いの最注目アクトの見どころを交互に語らないと気持ちが収まらないくらいです!


高崎 ではまずどうぞ!(笑)



西村 大トリのJUDAS PRIESTから行きます! 上述したように、METAL JUSTICE TOKYO(以下MJT)のお客さんや友人で行った人全員が大絶賛で、昨年の“行かずに後悔ライブ”ランキング1位でした。現役最長老クラスのロブの元気な姿を拝むことも大きなモチベーションです。昨年プリーストを見た編集長からの必見ポイントを教えてください!


高崎 まず先ほども出た通り、復活したロブのパフォーマンス。それからすでにサウンドの中核を担うまでになったリッチー・フォークナーのプレイ。そして新旧の曲がバランスよく配置されたセットリスト!ですね!


西村 名物のハーレーにまたがってのご登場も絶対に拝みたいですね!


高崎 『Hell Bent For Leather』の時ですね。あれはいつ見ても興奮します! 次はSlayerですか。何と言っても最後の来日ですから、余すところなく見せつけてほしいところです!


西村 “ワールドツアーからの引退”と言っているSLAYERですが、アメリカツアーや単発参戦はするんだろうなと思いつつ、やっぱり“最後”と言われれば見納めしないと一生後悔すると純粋に思うのがメタルファン心理なので、“最後の来日公演”に心して臨むべきだと思います。


高崎 それこそJUDAS PRIESTも一度はワールドツアー引退を宣言しましたが、その後復活してますよね。まあSLAYERは撤回はないでしょうが…。SLAYERの必見ポイントはどこですか?


西村 ズバリ、トム・アラヤを見ろ!です。SLAYERの引退宣言の根幹はトム・アラヤのコンディションにあるのだと思います。昨年5月にカリフォルニアでSLAYERの引退発表後ツアー2日目のミーグリで会ったトム・アラヤは実年齢以上に老けて見えました。ステージに立つ前にはガールフレンド(らしき人)に支えられるような形で(それともラブラブで寄り添っていたのか)ゆっくり歩を進める足はロング革パンがブカブカに見えるほど細かったです。ヘッドバンギングを封印して久しいですが、長期ロードで連夜2時間近いステージに立てるのは永遠ではないと悟ってのツアー引退宣言なのだとしたら納得できます。しかし、ツアーは引退しても単発でライブはやり続けていくと私は信じています。


高崎 彼らの雄姿をまだ見たいのは確かですよね。ところで先日、タイムテーブルも発表されました。出演バンドが少なめな分、それぞれたっぷり見られるのはいいですね。


西村 ですね!2つのステージの名前がBLOODとTEARS。大トリのプリーストがBLOODステージを締めて、SLAYERがTEARS。最後の来日公演は“涙”を流しながら見納め、という趣旨でしょうか......でも『Raining Blood』に揉まれてSWEAT=汗まみれになる準備万端なんですが!


高崎 ではそのタイムテーブルに沿って、どんどん行きましょう!


西村 プリースト前のBLOODステージセミファイナルはSUM41。トラディショナルなメタルファンには休憩タイムになってしまう恐れがありますが、我々はしっかりと夏休み気分で見届けましょう! メタルなラインナップの中で存在感を示すためにも、前述したメタリカカバーに期待します。


高崎 それはアツいですね!


西村 SLAYERのTEARSステージセミのGHOSTの追加発表は本当に嬉しかったです。今回のラインナップでは最もキャッチーで一般ウケする存在ですが、心地よい絶妙な重さも兼ね備えており、全身でGHOSTの世界に浸る機会を心待ちにしていました。最新作の日本盤発売がないという状況で、日本と世界の格差があるバンドにオーディエンスがどんな反応をするか興味深いですが、私は徹底的にGHOSTを猛プッシュするので、皆さんもぜひ気にしてみてほしいです。


高崎 BLOODステージの3番手はANTHRAXですね。


西村 ANTHRAXはVIP券購入者向けに特別なサービスを提供してくれます(笑)。今回のVIPエリア仕様はステージ最前方エリアを会場幅いっぱいに設けて、2つのステージは向かい合わせ。ラウパとの違いに戸惑った人も多いと思いますが、このステージプランが発表された瞬間にVIP券の特別さを知り、何とか頑張って入手できました。なぜそこまでしたか。それはANTHRAXのピックをゲットするためです(笑)。


高崎 ほう、ピックですか。


西村 まるで鯉に餌をばら撒くかのように終演時にギターピックを大量にバラまくのがANTHRAXのお決まり行事になっているんです。今回のようにステージ前エリアがVIP向けに仕切られているならば、ギターピックをゲットできる確率も増すでしょう。逆にピックを取れなかったら運が悪いと言わざるを得ないくらいANTHRAXはばら撒きまくるので、VIPの方は前方に陣取ることをお勧めします(笑)。


高崎 しまった、VIPを買っとけばよかった(笑)。


西村 で、TEARSステージ三番手は、毎年日本の地を踏んでラウパも皆勤賞のマイケル・アモット率いるARCH ENEMY。世界では順調にステータスを上げている中で、アンジェラから女子デスボイスの座を受け継いだアリッサが個性と存在感を増し、バンドに大きく貢献していると思います。VIPエリアの中でも頑張って前方に進出して美しきアリッサを拝みます(笑)。あとHALESTORMとAMARANTHEの両女子ボーカルは、タイプの違いをなるべく間近で堪能すべくVIPエリアから離れないつもりです。


高崎 そう言われると、ARCH ENEMY、HALESTORM、AMARANTHEと、「女性ボーカル」という括りでもスタイルはそれぞれ違う3組なのは面白いですね。


西村 お初のLIKE A STORMもちゃんと見たいので、イベント当日はほぼ休みなしですね。MAN WITHで休憩を取らせていただこうかと思います。


高崎 ただ、MAN WITHの時は場内ビジョンでの映像というか、カメラワークにはちょっと注目してみてください。他のバンドとは違いますから。


西村 そうなんですね、やっぱり聴かず嫌いはもったいないのでしっかり見たいと思います。最後に、やっぱりフェスと言えば物販ということで、オフィシャルグッズと一部アーティストグッズが発表されました。編集長は狙っているものはありますか?



高崎 最近、Tシャツ買いすぎでヨメの目が怖いのもあるんですが(笑)……JUDAS PRIESTは昨年のツアーで買ったので、やはりバンドロゴ入りのイベントTですかね。どれにするかは当日の閃きで決めます(笑)。


西村 私はイベントTなら左から三番目の、怖いワンちゃんバージョンですね。バンドTはジャパンのみのデート入りなら特別感ありますが、オーストラリアも含めたツアーバージョンならよっぽどデザインがスーパーかっこよくない限りは、財布の紐は固めにしておこうかと思っています(笑)。しかし狙いたかったGHOSTは私が求める特別さの3.21幕張限定仕様! なんとかゲットしたいです! あとはリトグラフを買ってANTHRAXサイン会を狙いたいと思います!


高崎 サイン会も充実していて、ホントに休むヒマなさそうですよね。フェス飯も毎回楽しみなんですが……(笑)。




西村 MJTのお客様も、MJT主催ライブで知り合った方々も、これまでライブ会場でお会いした方も、ド変態メタラーさんたちも、皆さん、現地でお会いしましょう! そして思う存分2019年最初のビッグフェスを堪能しましょう!


高崎 ですね! 皆さん、会場でお会いしたら乾杯しましょう!

METAL JUSTICE MAGAZINE

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