【NEWS】3.11にIRON MAIDEN新ビール「TROOPER SUN AND STEEL」発表

アイアン・メイデンがプロデュースするオリジナル・ビール「TROOPER」ブランドの新作、その名も「TROOPER SUN AND STEEL」の発売が発表された。



「TROOPER」はアイアン・メイデンがイギリスのビール会社ロビンソンズと手を組み、2013年5月に発売開始したオリジナル・ビール。イギリス国内を中心に人気を呼び、ほどなくして日本でも輸入販売されたので、飲んだことのある人も多いだろう。商品名はもちろん、彼らの4作目「Piece Of Mind」に収録されている名曲「The Trooper」にちなんでおり、ラベルのイラストも同曲のシングル・ジャケットのものが使用されている。


その後、アルコール度数の高い「TROOPER 666」、19世紀のレシピを元に作られた「TROOPER RED 'N' BLACK PORTER」、ベルギーの酵母を使った「TROOPER HALLOWED」、ゴールデンエールでアルコール度数も低く飲みやすい「TROOPER LIGHT BRIGADE」、混合ガスを使い樽のみで販売されている「TROOPER NITRO」と、期間限定商品を含めて6種類のシリーズを展開。メインの「TROOPER」もラベルデザインを一新するなど、人気のロングランシリーズとなっている。



ファンの方ならすでにお分かりの通り、上記シリーズのいくつかはメイデンの曲名にちなんだ商品名がつけられている。「666」は3作目の表題曲「The Number Of The Beast」から、「RED 'N' BLACK」は最新アルバム「Book Of Souls」に収録の同名曲から、「HALLOWED」はやはり3作目に収録の人気曲「Hallowed Be Thy Name」に、それぞれ由来している。


そうした中で今回の新作ビール「SUN AND STEEL」は、4作目に収録の同名曲に由来。この曲は宮本武蔵の生き様を歌ったもので、メイデンの曲の中では唯一、日本に関連した内容となっている。このタイトルと商品イメージのイラスト(おそらくボトルラベルだろう)からも分かる通り、今回のビールは日本と密接に関連したものとなっているのだ。



リリースによれば、今作には福島県二本松市の「奥の松酒造株式会社」が提供した日本酒の酵母とラガー酵母の両方が使われているという。長年のメイデン・ファンという奥の松酒造の遊佐丈治代表が2017年、メイデンのロンドン公演の際に酵母のサンプルを届け、ブルース・ディッキンソンがそれをロビンソンズの醸造所に持ち込んで研究を重ねたという。醸造にあたっては日本政府の許可も得たということだ(日本酒酵母を使用したビールというだけでも驚きだが、実は「TROOPER」史上初のラガービールという側面も持っている)。


「TROOPER」プロジェクトの発案者であるブルース自身も「繊細なフルーツ・フレイバーを持った、本当にユニークなハイブリッドビール」と太鼓判を押す「SUN AND STEEL」。イギリスでは5月6日発売予定だが、ぜひ日本でも大々的に発売してほしいところ。そして、発売を記念しての「SUN AND STEEL ジャパンツアー」なんか実現しちゃったりして……などと、飲んでもないのに妄想が膨らんでしまうこのビール。まずは飲んでみたい!


追記:プレスリリースに、「SUN AND STEEL」は「TROOPERシリーズの6番目のビール」と表記されています。上記6種のうち、どれかはシリーズにカウントされていないものと思われます。おそらく、樽のみの「NITRO」ではないかと思いますが……


追記2 記事を書き終わってから気がついたが、このプレスリリースの日付は3月11日。これは間違いなく、メイデン側の日本への配慮であろう…


TEXT by Keizo "Eddie" Takasaki, Chief editor / 高崎”エディ”計三編集長

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